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私は不動産の仕事柄、日々築年数の古い物件から最新物件まで物件情報を見ています。
そのため、間取りを見ながらこのお家は何人家族設定なんだろうとか、物の配置をどうしたら使いやすくなるかをイメージする事がちょっとした癖になっています。

古い物件を見ていると日本の家の各部屋に作りつけの洋服専用のクローゼットが一般的になったのは、ここ30年ぐらいじゃないかしらと思うようになりました。
 
「昔の間取りの家だから使いにくい」
「家を買うのを失敗した」
という方も多いのですが、少しのアレンジを加えて生活習慣を変えるだけで、快適に過ごすことができるので参考にしてみてくださいね!


1.収納をDIYで使いやすく変える

昔の収納は、
洋服をかけるバーや枕棚がなくて、
奥行きが80〜90センチと深くて、
空間を仕切る中段がついている押し入れ収納があるだけです。

奥行きが深い理由は、布団をしまうため。
なので本来入れたい洋服は取り出しにくく、丈の長いコートはかけられず。
中途半端にデッドスペースができて使いにくいのです。

そのため、その当時はあれこれ隙間を見つけて突っ張ったり、引っ掛けたり、収納テクニックを駆使したんでしょうね。
お昼のワイドショーの収納特集は大好きでした。

けれど、忍者屋敷みたいに細かな収納テクニックを駆使しても、細かすぎるとやはり使い勝手が悪いんです。
特に、半間の中段があるモノ入れは今もまだよく見かけますが、どうやっても奥のモノが取り出しにくい。

とにかく使いにくい収納である事は、設計者の誰もがわかっているのに新築物件に使っているのを見るとムカッとしてしまいます。
少しでも安上がりにするためなのか、可動棚の施工が面倒なのかはわからないけれど、使う人のことを考えていないんだ…と残念です。

そんな使いにくい収納は、思い切ってDIYするか、工務店さんに依頼して使える収納にすると、一気にデッドスペースを活かせる収納になりますよ!
ここは少しお金をかけてでもやるべき投資だと思います。

<押し入れ ビフォー①>
奥のモノが取り出せない半間の収納。
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<押し入れ アフター①>
稼働棚を設置してパントリーに変更。
「ウォークインパントリー」です。
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<押し入れ ビフォー②>
洋服をかけたいのにかけられない収納。
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<押し入れ アフター②>
中段を取り外し、手前と奥にバーをつけて大容量のクローゼットにチェンジ。
やり方をお伝えしたら旦那様がサクッとDIYして下さいました。
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また、昔の物件は部屋数が多い方が良いとされていたので、細かく仕切られ、収納が無い部屋で構成されている家が多いんです。

今でも建売住宅の物件は、畳数を広く見せるために収納を作らない家もあります。
例えば、6畳間に収納をつければ4畳半のお部屋になってしまいますからね。
でも実際に暮らしてみたら作り付けの収納があったほうが、断然安全で便利で美しいです。


2.収納がない家は壁面収納を設置する

娘に言うと笑うのですが、30年前は結婚したらトラックに紅白のリボンをかけて婚礼箪笥を持っていくのが年頃の女の子の憧れでした(笑)。 
うちはやらなかったけれど、田舎では隣近所にタンスの中を見てもらうための着物やら下着やらぎっしりつめていくという習慣もありました。

そんな習慣がつい最近まであった日本では、海外のように作り付けの収納を設置すること自体が始まったばかりなのかもしれませんね。


収納が全くないお家に細々とした家具を置くと、見た目が悪いだけでなく部屋は狭く圧迫感だらけになってしまいます。
壁に固定できる壁面収納を、壁の色と床の色に合わせて設置したら、たちまちホテルライクで素敵なお家に変わるんですよ。

<壁面収納 ビフォー>
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<壁面収納 アフター>
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こんな風に振り返ってみると、つい最近ですね。
日本の家の部屋の様式が変わったのは。。。

つい最近住宅スタイルが変わったけれど、子供の頃から根付いた暮らしの習慣はそう簡単に変えられません。
そのせいで部屋の使い方を間違ってしまい、散らかっているお家がたくさんあるんです。

が子供の頃には「布団は踏んじゃいけない!」。
遅刻しそうになっても、布団は押し入れにしまわなければ超怒られました。

けれど今のように布団をしまう押し入れが無いなら出しっ放し、布団の上を踏んじゃうのもしょうがないとなっちゃったのでしょう。 
そうやって育った子は布団を踏んでも平気になっちゃう。

でもね、食べる事と同じように、寝る事は生きる上でとっても大切な事なのです。
そして、怠惰な生活は就寝スタイルから始まってしまうように感じます。
健康な毎日の基礎、寝床は動物だって大切にしていますよね。


3.なによりも清潔な寝床を優先する

布団を敷いて寝る習慣がある人が、ベッドに変えるのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、
「誰も見ないから万年床でも大丈夫」
「布団半分に折り曲げて出しっ放しでいいや」
では、掃除がしづらいので部屋は汚れ、空気はよどみ、審美眼がどんどん落ち、それとともに幸福感も下がってしまうように思います。

どこにも布団をしまう場所がないので、あればせめて美しく整えて1日のスタートを切りましょうね。
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布団は踏まないでくださいませ。
荒れた生活の始まりですからね。 

日々の暮らしが理想とはかけ離れ幸福感が持てない万年床、危険な寝室は解消して欲しい!

<寝室 ビフォー①>

地震が来たら大怪我をしてしまう寝室ではゆっくり休めませんね。
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<寝室 アフター①>

安全で快適な就寝スペース。浅い睡眠しか取れない方はアロマなどいい香りに包まれて休まれるのも良いかと思いますよ。

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クローゼットしかなくて布団をしまう場所がないなら、ベッド生活に切り替えてみるのも大ありです!
さらに収納付きなら空間を有効活用できます。

<寝室 ビフォー②>
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<寝室 アフター②>
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ガバーッと開くベッド収納、普段使わないスーツケース、季節モノなどを収納できます。
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寝床が整えば先日の記事のように朝のベッドメイクの習慣で、今日も一日がんばるぞー!と思える毎日になりますよ!

私の父は80歳。
昔は仕事一筋で家事など一切しなかった人ですが、今は母の介護をしています。
娘の私も感心するのが、いつも美しくベッドが整えられた寝室。
父は母がやっていた通りに、毎朝ベッドメイキングをしています。
凛とした空気が流れる寝室は、身体を休める大切な場所だと心から実感します。

昨日は父母55回目の結婚記念日でした。
昨夜は一緒に食事をして「60回目もすぐだぞー!」と言う父。
新婚旅行は青森だったとか知らない話を聞けました。
少しでも長く、今の穏やかな暮らしが続いて欲しいと願います。


さあ!まだまだ自分の身のまわりの事ができる皆様!

押し入れには洋服を詰め込んだケースや思い出の品を優先せずに、今を健康に生きるために布団を清潔に敷ける部屋にしましょうね。
 
きっと深い眠りが、明日をチャンスでいっぱいの幸せな良い日に導いてくれると思いますよ。

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