IMG_3991

昨日発売の『クロワッサン』10月10日号にて、いざという時に備えられる収納についてお伝えさせていただきました。


阪神淡路大震災を経験したのは結婚して半年後、賃貸マンションに住んでいた頃でした。

当時旅行会社に勤めていて夫は、海外添乗中。

そして、近くに住む両親もたまたま海外旅行中ということもあって、日本にいるのは私一人という状況でした。

こんなことは初めてだったので、なんとなく不安に思い、仕事帰りに同僚に

「もし明日地震でもきちゃったら、私避難所がどこにあるかもわかんないからチェックしとくわー」

と 冗談半分に言って別れ、帰宅途中に家の近くの小学校はここにあるな!と確認して帰ったのでした。

そうしたら。。本当に。。。あの地震。

寝ていた私は飛び起きて、寒い中一人で布団をかぶりテーブルの下にもぐりました。

結婚半年でモノも少なく、大阪に住む私の家では、食器棚のグラスが一つ割れたぐらいでした。

けれど、とても怖かったです。

そして、今思えば妙なのですが、余震に揺られながら

「会社に行かなきゃ!!」

と出社準備をしていました。

非常時にどう行動するかも当時は全く知識がないので焦るばかりで、ようやくニュースを冷静に見て、会社に行ける状況じゃないことに気づきました。


その後、民生委員活動で防災訓練を3年間させていただいたり、片づけレッスンでは震災経験のある生徒さん達とお片づけをして、気づきや学びがたくさんありました。

ある生徒さんのお家は、万が一に備えたストックだらけで、あちこちの部屋はモノが溢れていました。

子供部屋のクローゼットの中からは、到底重くて持てないであろう防災リュックが奥に入っていましたが、ご本人でさえも

「こんなの持って走って逃げれないですよね…」

とおっしゃっていました。

けれど、震災の経験から不安であれもこれもと溜め込んでいるご家庭は多く、ある生徒さんは、ツナ缶を衣類の収納ケースやリビング収納に大量に溜め込んでおられました。

数えてみると100個以上!

やはりその生徒さんも、ランプにもなって、食べられる、ツナ缶が便利だったという経験から、ついつい買い物のたびにかごに入れてしまうとおっしゃっていました。


10年ぐらい前のお片づけでは、SARSの流行の名残の防毒マスクの箱がクローゼットにぎっしりというお宅がありました。

当時は世の中から消えるほどマスクが貴重でした。

そのお宅もやはり必要な衣類は出しっ放しなのに、マスクが綺麗に積み上げられていて、片づかないと悩んでおられました。

最後は今必要なモノを優先し、寄付をすることで大量のマスクは家から出す事になりました。


「地震で一番困ったのは水!」

とおっしゃる生徒さんのお家は、浴槽には常に水を貯めることを習慣にされていて、浴室、洗面所がカビだらけになり、家中が湿気っている悲惨な状況になっていました。


災害はいつやってくるかわからないですし、備えに正解はないと思います。

もしかしたら大量のツナ缶が役立つかもしれないし、カビだらけにしていても水があったら良かったと思うかもしれない。

けれど、一番大切なことは、モノを必要以上に備えるより安全な家であることが大前提だと私は思うのです。


こちらのお家はベッド前に大量の本が詰まった本棚、もし地震が来たら。。。

本は凶器になるでしょう。

そしてモノがあふれた部屋は扉が開かなくなって、出られなくなるかもしれません。

<ビフォー>
c102f37b809da89850452deedeea4dad7_22193173_180926_0002

<アフター>
お片づけレッスンでお部屋は綺麗になっていたのですが、足元に一つ残した本棚がありました。

ですが、先日の大阪府北部地震でこちらの生徒さんはとても怖い思いをされ、

「センセー!揺れが収まったら本棚捨てます!」

と余震中にメッセージがきました。

その日の夜には撤去完了されて、ホッと一安心したとメッセージが届き、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭なので私もホッとしました。
c102f37b809da89850452deedeea4dad7_22193173_180926_0015

非常時に、どこに何があるか家族以外の人にでも遠隔で指示ができるように、シンプルに7割収納で備えておくことは必須ですね。

特に、財産に関する書類は5秒で取り出せるようにしましょう。
o953f36701abd9862dec6b187e0fd6066_15643528_180926_0007

家の中心となるリビングは、最も安全な場所でなければいけません。

美しく機能的にね。
o953f36701abd9862dec6b187e0fd6066_15643484_180926_0039

こちらのキッチンの換気扇の上には、ガラス瓶と木のまな板がありました。

「思い出のシャンパンの瓶なんです!手放せません」と生徒さん。

「そんなことよりお子さんが下にいて落ちて来たら。。一生治らない傷ができたらどうしますか?私は怖くて仕方ありませんよ」

とお伝えしたら即座に撤去されました。

<ビフォー>
o4681b9f4de2c846de42864ebbe99f758_13122453_180926_0002

<アフター>
o4681b9f4de2c846de42864ebbe99f758_13634403_180926_0001


<ビフォー>
避難通路である玄関を塞ぐ。。。

言うまでもなく危険ですね。
o2d9f2333ff0dad03f5797e462a78cd65_19799159_180926_0003

o2d9f2333ff0dad03f5797e462a78cd65_19799159_180926_0009

<アフター>
スッキリ美しいということは防災面でも有効です!

一目瞭然安全!!
o2d9f2333ff0dad03f5797e462a78cd65_19799159_180926_0014

o2d9f2333ff0dad03f5797e462a78cd65_19799159_180926_0013

「うちは狭いから片づかない」

「古いから片づけるモチベーションが湧かない」

「忙しいから」

などなど、そんなことを言い訳にしていたら、大切な家族の命も守れませんね。


モノを捨てられない男性の皆さんにも気づいて欲しい。

万が一はいつやってくるかわかりません。

明日かもしれない。。。

「この本棚を捨てておけばよかった!」

「この重いタンスを捨てておけばよかった!!」


と後悔しないように、大切な家族を守れる家に。

今できるうちに、災害に備えられる暮らしにしていただきたいと心から思います。


そして、、、東京、大阪、今年最後のトークイベント決定しました!

東京は防災についてもお話しさせていただきます!

応募フォーム、内容は明日お知らせさせていただきますね!

+++

暮らしが整えば大きく心と行動に変化が起きて、疲れていた身体にも心にもエネルギーがよみがえります。
このことを片づけに悩む多く方に知っていただきくてブログ更新を頑張っていこうと思います。
たくさんの方の目に止まりますようにランキングご協力いただけたら嬉しいです。
↓ポチッとクリック↓お願いいたします。 
 


お片づけに悩んでる方。孤独家事で寂しい思いをしている方
是非是非こちらに遊びにいらしてくださいね

48

同じ悩みを持つ仲間がいれば片づけも乗り越えられます。
卒業生さまもたくさん参加されていますよ。
ご参加希望の方には、チャーミングな管理人さんが優しく迎えてくださいますよ。     

現在大阪では下記の書店さんで在庫があると確認しております。 ただ、在庫数も限られておりますので、行かれる前に一度お電話等でご確認の上、 足を運んでいただけらば幸いです。    


☆インスタグラムは、こちら
   

  
 
 

現在発売中のリンネル9月号!
石阪京子の夏の台所仕事お伝えさせていただいています!