思い出は、現物がないほど美しく蘇る??

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たくさんのモノに想いをのせ、モノを増やしてしまうと、あっというまに人が動ける空間がなくなってしまいます。

狭くなったからと、ヤドカリのように、次はちょっと大き目の家に引っ越そうなんてできる人は、めったにいないでしょう。

不便だなあ、不快だなあ、広い家に住んでいる人は良いなあと人を羨んだり、イライラした気持ちで人生の時間を過ごしたりすることになるのは嫌ですね。

モノに想いをのせる癖が継続すると、身体の無理がきかなくなってくる年齢には、

なんとかしようと思っても、モノを減らす行為はものすごく過酷な作業になります。

私も子育てを通して、たくさんの素敵なモノと出会ってきました。

淡いピンクのベビーシューズで娘がヨチヨチ歩いた日のことは、今も目に浮かびますし、

お祝いでいただいた花柄模様のセリーヌのベビードレスはお花見にいくときに着せていったな〜とか、

幼稚園の可愛いベレー帽をかぶった息子は、王子様に見えました。(笑)

自分で手作りしたものには格別の思いもあります。

ピアノのレッスンバッグなどは、刺繍で楽譜を描いたのですが、自分のためなら絶対やらなかったと思うほど時間も心もこめました。

こうやって思い出してみると、様々な愛おしいモノと出会い、そしてお別れをしてきたんですよね。

子育てを終え54歳になった今、愛おしいモノ達と過去にさよならしたことに全く後悔はありません。

逆に、その都度手放して空間と交換してきたことを本当によかったと実感しています。

過去の思い出は、時間が経てばたつほど、取り戻せない時間に想いがつのりますので、

モノへの想いも重くなり、同世代の友人たちは、

巣立った子供の学生服なども、捨てるのに苦渋の決断を要すると口々に言います。

でも、先日、娘がこう言ったんです。

「ピアノの発表会のドレスってママが作ってくれたよね。キラキラ光ってきれいだったよねー」

現物がないだけに、ミシン目が曲がってるとか、安いサテンの生地だったことも美化されて、

まるで、クリスチャンディオールのシルクのドレスや、ダイヤモンドが手縫いされたドレスだったかのように思い出してもらえて、

やっぱりさよならしておいてよかった。

心から実感したのでしたのでした。笑


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