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母の思い出の味をもう一度
先週金曜日に放送された「あしたも晴れ！人生レシピ」が、
明日21日木曜日のお昼12時15分から再放送されます。
これが最後のチャンスとなりますので、
見逃した方はぜひチェックしてみてくださいね。
私は、母の手料理を最後に食べたのは
いつだっただろうと思うことがあります。
特に母が作った酢豚は、どこの中華料理店にもない、
家庭ならではの味でした。
豚肉に塩胡椒、酒、醤油、にんにくで下味をつけ、
片栗粉をまぶして揚げた後、
にんじん、玉ねぎ、ピーマンと炒め、
甘酢あんに絡めた一品。
その甘酢あんは、酸味がちょうどよく、
干し椎茸の出汁が効いていて、
私が作っても同じ味にはならないんですよね。
「あの酢豚をもう一度食べたいなあ」
と思いますが、叶わない願いです。
納家の片づけでは、
「最近はお寿司なんて作っていないし、
こんなにかさばるすし桶なんてもういらないんじゃない？」
と娘さんたちが提案していましたが、
お母様の初子さんは、
「これは絶対に手放したくない」
と強くおっしゃいました。
そして、
「キッチンが片づいたら、納家の味、
鰻とたくあんのバラ寿司を皆さんに振る舞いたい！」
とお母様が言葉にされたことで、片づけは一気に加速しました。
さらに、お母様はキッチンが綺麗になってから、
撮影の合間にスタッフ全員へ、
食器棚に眠っていた美しいコーヒーカップで
淹れたおいしいコーヒーを振る舞い、
アイスやフルーツでもてなしてくださいました。
長男の嫁という立場だったお母様は
親戚の集まりにはたくさんのご馳走を用意して、
おもてなしをされていたそうなんです。
「なんだかお母さん若くなったね！
昔のように生き生きしてきた！」
と娘さん達は喜んでおられたのも印象的でした。
暑い日の片づけと撮影でしたが、
「みんなが疲れないように」
とのお心遣いにスタッフ一同、感激しました。
お母様のおかげで、
まるで親戚の一員のような温かい結束感が生まれ、
みんなでお茶の時間を楽しんだ後、
「あと一踏ん張りがんばりましょう！」
と気合いを入れてロケを続けました。
キッチンの片づけが終わった後、
お母様の表情は片づけ前と一変し、
その後の洋服の片づけも、
「こんなにたくさん、どうしよう」
と途方に暮れていたのが嘘のように、
次々と手放しが進み、
タンスが1竿不要になるほどスッキリしました。
ロケ最終日、お母様が作ってくださったお寿司は、
納家のお誕生日や記念日に必ず登場した、
娘たちに伝えたい、まさに「幸せレシピ」
だったそうです。
ご家族が召し上がる場面を撮影した後、
私も撮影スタッフさんも一緒にいただきました。
お吸い物も用意してくださり、どちらも絶品！
「お代わりしてもいいですか！」
という声が飛び交うほどのおいしさに、
お母様の愛情が心に染みわたりました。
全ての撮影が終わり、お別れのときには、
納家のみなさんが車が見えなくなるまで
手を振って見送ってくださった光景も、
忘れられません。
そんな納家の温かなエピソードが描かれた
実家片づけの様子が、今回の再放送で
最後の放送となります。
ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
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