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幸せになるための家事
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部屋を片づけるという行為を、「モノを悪者にして追い出すこと」と思ってしまうと、実はとても危険だなぁと感じることがあります。
なぜなら、それでは片づけの本当の目的を見失ってしまうからです。
「こんなにモノを買った自分が悪い」
「捨てられない家族が悪い」
そんなふうに、人や自分を責める気持ちにつながってしまいます。罪悪感や不満が大きくなると、片づけそのものが苦しい時間になってしまいます。
以前行った、LINEレッスンの初回カウンセリングで忘れられないご家族とのエピソードがあります。
奥様がレッスンを申し込まれたのですが、旦那様も同席されたいとのことで、まずはご一緒にお話を伺いました。
見せていただいたお部屋の様子に、私はとても驚きました。
ご家族は小学生のお子さんがいる5人家族。なのに、立派なシスでキッチンにはフライパンと鍋が一つずつ、食器は大きなどんぶりと家族分の仕切り皿だけ。食卓も「邪魔だから」と処分され、床と小さなテーブルで食事をしているとのことでした。
子供達の学習机や、ベッドもなく、おもちゃは邪魔にならないDSゲームのみ
「学習机やベッドやダイニングテーブルもどうせ子どもたちが巣立てば全部捨てるんだから、必要ないと妻は言うのです」
と、旦那様はおっしゃいました。
旦那様によれば、以前は確かに家にはモノが溢れて散らかっていたそうです。
ところが奥様は、育児や家事のストレスの中で毎日一つ手放すと心が軽くなるというフレーズを何かで見たそう。
「洋服を捨てるとスッキリする」という感覚を得てから、どんどん捨てることが止まらなくなっていったのだとか。
もっともっと捨てたい! すっきりしたい!という思いが強くなり、結果的に生活に必要なモノまでなくしてしまったのです。
私は、奥様に
「辛かったよね。捨てても幸せが見つからなかったんやね。片づけは、衣食住をスムーズに回すために行うものだから。捨てることを目的にしたらあかんのよ。これからはしっかり家事をやっていこうね。」
とお伝えすると、奥様は、「掃除、洗濯、料理、正解が分からなくてずっとしんどかったんです。」とおっしゃっいました。
彼女とは家事のタイムスケジュールを組み、お米のとぎ方、献立、洗濯のルーティンなどもLINEでやりとりをして応援させていただき、最後はダイニングテーブルを買い直し家族団欒できる暮らしになりました。
ときどき、ストレスのはけ口として「モノを捨てる行為」に快感を見出してしまう方がいらっしゃいます。
しかし、それでは視野が狭まり、ミクロにしか物事を見られなくなってしまいます。
片づけとは本来、視野を広げ、マクロの視点で暮らし全体を整えるためのもの。
忘れてはいけないのは、人生を豊かに過ごすために、家族でゆっくり楽しい会話をしながら食卓をかこみ、安心して質の良い睡眠をとること
そんな時間と空間を整えることなのですよね。
片づけは、モノを減らすこと自体が目的ではありません。
大切なのは「片づけの向こう側」にある、 「幸せで快適な暮らし」
モノを悪者にせず、暮らしをよくするパートナーとして向き合っていきたいですね。
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