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LINEレッスン生のAさまは災害時のことを考えて、婚礼ダンスを手放すことにしました。


婚礼ダンスに入っている衣類は押し入れに収納するので、押し入れの中を全だし厳選しています。

押し入れからは続々と、昔はまっていた洋裁関係の生地や、きれいなボタン、ファスナーが出てきました。


そういったモノが押し入れに入っていることは、Aさまももちろん分かっていました。

でも、あらためて押し入れの中のものを全部出してみると、


「どうしてこんなものを取っておいたんだろう…」


そんな気持ちになったそうです。


そしてAさまは、迷うことなくサクッと手放すことができました。


モノは、見ているだけでは判断できません。

動かして、手に取って、空気に触れさせてみる。

そうすることで、頭の中の記憶や思い込みがスッとほどけていくんです。


しまい込んであるだけのモノは、

「いつか使うかもしれない」という未来の予定として残り続けます。


でも、いまの自分の暮らしに必要なのかどうかは、

手で触れてみて初めて分かることが多いんですよね。


押し入れの奥に眠っていた洋裁グッズたちも、

Aさまが取り出して向き合ったことで、役目を終えられたのだと思います。


さらに押し入れの引き出しケースから出てきたのは、新品のガーゼのハンカチでした。


「新品だし、もったいないなぁ…どうしましょう」

とAさま。


たしかに新品のガーゼハンカチなら、まとめて出せば全部で100円ほどで売れるかもしれません。

でも、私はこうお伝えしました。


「その100円のために、半日かけるのはどうでしょう?」


売るために写真を撮って、出品して、やり取りをして、梱包して、発送して…。

時間も手間もかかります。


バザーに出す。

欲しい方に差し上げる。

そんな方法もありますよ、とお話ししましたが、


Aさまはふと気づかれてこう言われました。


「こうやって考えている時間さえ、もったいないですよね」


そう言って、迷いなく手放すことができました。


片づけは、モノを減らす作業に見えて、

実は「時間とエネルギーの使い方」を整える作業でもあります。


押し入れという限られたスペースには、

今の暮らしをラクにするモノを優先して入れていく。


押し入れの枠にスペースを与えるモノの優先順位は、

「いつか役に立つかもしれないモノ」ではなく、

今の自分を助けてくれるモノから。


それだけで暮らしは、ぐっと軽くなっていきます。


Aさまの意識がバージョンアップされていく様子に、私まで嬉しくなりました。


こうして一つずつ「今の自分に必要な暮らし」を選べるようになると、片づけの向こう側にある安心が、ちゃんと手に入っていきます。



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